『デッキ体験会』に行った事はあるだろうか。
フレンドリーショップにて開催されるコナミ公式イベントの一つ。
新発売のブースターやストラクチャーデッキを、発売前に対戦形式で体験出来る。
使用カードはコピーされた物、俗に言うプロキシであるが実際のカードと遜色無く対戦する事が出来る。
体験内容はフレンドリーショップによって若干の差はあれ、
デッキを丸ごと借りる事が出来、手ぶらで参加が可能。
普段から自分が使用するデッキを持ち込み、体験会で用意されたデッキと対戦も可能。
体験終了後にはアドバンスド・トーナメントパックが貰える。
上述した内容を見れば、参加するだけで得をする様に聞こえる。
しかし、体験会の意図として『カードを買ってもらう』土壌を作る事。
そしてそれ以上に『新規ユーザーを増やす』という事を考えたい。
楽しいイベントだが、極論を言えば体験会という場を通さずとも、カードを知る事は可能である。
最近ではSNSを用いた情報展開も目覚ましく、体験会で知る情報は既知のものも多い。
現状の体験会の在り方は車の試乗会に近く、既存ユーザー向けであると言える。
既に遊戯王を楽しみ、或いは見知っているユーザーが、その延長に足を運ぶ場である。
目指すはデパ地下の試食ではないだろうか。
人だかりに目を向け、引き込むような声掛け、ふとした匂いに惹かれ試食。
一口食べるという動作で、その商品を購入するという動作に繋ぐ。
食という行為は万人に共通する行為である。
そしてカードゲームも老若男女を問わない趣味と言える。
どうしても体力を要求されるスポーツや初期投資が必要な趣味に比べ、安価で誰でも出来るのがカードゲームである。
この特性を活かさない理由は無い。
この記事を見て、遊戯王を知り体験会を知り、参加動機に繋がるなら幸いである。
全くの初心者、そして遊戯王以外のカードゲームを遊んでいる人も、である。
体験会ということで、その意図や名称を聞けば自分には必要無いという人もいるかもしれない。
だが体験会を『体験』することで新しい遊戯王の視野を持ってはどうだろうか。