遊戯王ユーザーにとっての年末年始はどんな時期でしょうか。
深まる寒さ、仕事の繁忙期、大晦日や新年に向けて…など
慌ただしい様相がうかがえます。
趣味への投資という意味では
クリスマスや初売りなど商戦という言葉が浮かびます。
恒例行事ジャンプフェスタからPREMIUM PACK、
新制限適用後の新弾からそれぞれTetsu推しのカードをご紹介します!
《ONiサンダー》
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻 900/守 400
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「ONiサンダー」以外の
雷族・光属性・レベル4モンスター1体を手札に加える。
・サンダー一家の救世主
先行発売されるPREMIUM PACK 19で登場。
召喚権を生み出すカードとして話題となった『サンダー』の名前を持ち、
同じレベル4で光属性、雷族というステータス。
《OToサンダー》《OKaサンダー》《ONeサンダー》の登場から、
かなり時間が空いてこのカードの登場となりました。
《E・HERO エアーマン》
特殊召喚で効果は発動しないものの、
『サンダー』一家をはじめ《ライオウ》や《電光-雪花-》といった
実践級カードを手札に加えることが可能です。
攻撃力や守備力を参照しないことから、
レベル4・光属性・雷族というカードが登場する度に注目されることになりそうです。
《妖仙獣 鎌壱太刀》
特殊召喚ではない召喚を生み出すテーマとして
『妖仙獣』にお株を奪われている『サンダー』ですが、
遊戯王全体でみれば『サンダー』は恵まれた環境と言えます。
光属性のお供《オネスト》にはじまり
《バッテリーリサイクル》といった使用デッキを選ぶものの強力なカード。
広い視野を持てば『電池メン』や『エレキ』など、
今後の拡張が予想されるカテゴリにも出張、逆に取り込むことを期待できます。
《同胞の絆》
召喚によってモンスターを展開することは、
特殊召喚の制約を受けない、とも取れます。
《ONiサンダー》を召喚
⇒《電光-雪花-》をデッキからサーチ
《同胞の絆》を《ONiサンダー》に発動
⇒デッキから《ライオウ》と《OToサンダー》を特殊召喚
OToサンダーの効果を発動
⇒手札から《電光-雪花-》を召喚
特殊召喚、サーチ、セットを封じつつ、自分の場に4体のモンスターを展開。
昨今の遊戯王では、この動きで強固な盤面を作れたとは言い難いですが…。
それぞれのカードはコストや発動条件という事故要素が少なく、手軽な運用ができます。
上記の流れにはありませんが《サンダー・シーホース》は
『サンダー』に関するカードをサーチしながら、アドバンテージまで得ることができます。
デュエルの勝利に直結するカードやコンボが目立つ中で、
小粒で堅実な運用ができる『サンダー』と、
それを盤石にするであろう《ONiサンダー》に注目です!
《破壊剣士の揺籃》
通常罠
「破壊剣士の揺籃」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「破壊剣士の揺籃」以外の「破壊剣」カード1枚と
「バスター・ブレイダー」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分のエクストラデッキ・墓地から
「破戒蛮竜-バスター・ドラゴン」1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、自分フィールドの「破壊剣」カードは戦闘・効果では破壊されない。
・伝家の宝刀!
2017年最初の通常弾として発売されるMAXIMUM CRISISで登場する一枚。
文字通り『破壊剣』のカテゴリに属し《バスター・ブレイダー》に関する効果を持ちます。
遊戯王20周年前後して《青眼の白龍》や《ブラック・マジシャン》など、
初期のカード強化が目立ちます。
あえて言うと《バスター・ブレイダー》も初代遊戯王に登場したカードであり、
主人公の遊戯が使ったカードです!
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》
カードの効果についてあらためて見ていきます。
このカード1枚で《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》を特殊召喚できます。
デッキの構築に『破壊剣』や《バスター・ブレイダー》を必要しますが、
《破壊剣士の揺籃》採用するデッキは元からその2枚を採用していて苦になりません。
1枚のカードで守備力2800のモンスターを自分、
相手ターンを問わず特殊召喚できると聞けば脅威以外の何物でもないはずです。
《バスター・ブレイダー》
《破壊剣士の揺籃》で特殊召喚する《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》は
自壊のデメリットを抱えますが、効果の使用に制約を持ちません。
《バスター・ブレイダー》を墓地から特殊召喚できることはもちろん、
相手をドラゴン族に変える効果を適用。
この手のカードにありがちな攻撃の制約もなく、特殊召喚したターンに攻撃できます。
唯一のデメリットが自壊ですが適用されるのは次のターンです。
自分のターンに《破壊剣士の揺籃》を使って特殊召喚した場合、
次の相手ターン中まで存在。相手ターンであれば、
自分のターン中に難なく《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》を運用することができます。
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》
バスター・ブレイダーデッキの基本戦術を、この1枚で行うことができます。
今までは2枚のカードを揃えることが基本でした。
手札に《破壊剣士の伴竜》と《バスター・ブレイダー》
《破壊剣士の伴竜》を召喚
⇒《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》をデッキからサーチ
《破壊剣士の伴竜》の効果で《バスター・ブレイダー》を特殊召喚
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を効果で《バスター・ブレイダー》に装備
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》の装備を解除し特殊召喚
《バスター・ブレイダー》と《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》で
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》をシンクロ召喚
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》の効果で《バスター・ブレイダー》を特殊召喚
この盤面を作り、相手ターンに《バスター・ブレイダー》へ
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を装備して特殊召喚を封じます。
手順だけ見ても長いです。
この流れを《破壊剣士の揺籃》の場合だと1枚で行えるほか、手順も短くなります。
《破壊剣士の揺籃》をセット
《破壊剣士の揺籃》を発動
⇒デッキから《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》と《バスター・ブレイダー》を墓地に送り
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》を特殊召喚
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》の効果で《バスター・ブレイダー》を特殊召喚
《破壊剣の追憶》
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》を特殊召喚する効果にとどまらず、
デッキ自体へ相性は抜群です。
発動条件として墓地へ送るカードによって様々な展開が行えます。
《破壊剣-ウィザードバスターブレード》を選べば墓地封じに。
《破壊剣士融合》なら、ドラゴン族になっている相手モンスターを取り込み
《破壊剣の使い手-バスター・ブレイダー》を行うことができます。
注目したいのは《破壊剣の追憶》。
墓地にドラゴン族モンスターを要しますが、
即座に《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》と
《破壊剣の使い手-バスター・ブレイダー》を並べる布陣が完成します。
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》
《バスター・ブレイダー》としてのデッキ強化ですが、
デッキのポテンシャルを引き出し、
ドラゴン族を封じるデザインにとらわれない運用も視野となりそうです。
《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》と
《破壊剣の使い手-バスター・ブレイダー》はランク8のエクシーズへ。
1枚でコンボが成立するということは、
残す手札も多いということから《破壊剣士の揺籃》ではなく、
正規の手順で《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》を特殊召喚し、
さらに《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》へ進化することも多くなりそうです。
新しいデッキジャンルに、相性関係なくそれだけで運用できるようなカードパワー、魅力的です。
そんな中であってもこういったカードたちに注目し、使っていきたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。