リンクモンスターの登場にリンク召喚。
新マスタールールも発表され大きな動きを迎える遊戯王。
今回は、その環境でも戦えるであろう歴戦の勇士を紹介させていただきます!
《デコード・トーカー》
(リンクモンスターの筆頭、主人公のエースモンスター)
新マスタールールで変化するデュエルフィールド、
リンク召喚という新たな特殊召喚方法。
リンクモンスターのためにあるとしても過言ではないでしょう。
これらは現行のマスタールール3をベースに追加、更新されます。
色々と内容は増えますが、それぞれは関連していいて、
どれか一つの要素でも欠ければ成立しません。
(執筆時点で新マスタールール、リンクモンスター、
リンク召喚に関する事務局回答を得ることができませんでした。
使用する際は最新のルールを確認するようにお願いします)
《サモンリミッター》
(新マスタールールは枚数、このカードは回数を制限)
環境への影響は…身も蓋もない言い方をするなら、
制限したり出来ないことが増えたり、デメリットがほとんどです。
エクストラデッキから特殊召喚するモンスターは、
新設されたエクストラモンスターゾーンへ特殊召喚することになります。
(正規の手順で特殊召喚し墓地へ送られたモンスターは、
従来通りメインモンスターゾーンへ蘇生が可能)
このエクストラモンスターゾーンは2枠ありますが、
1枠を自分が使用した場合、もう1枠は相手のものとなります。
《地盤沈下》
(限られたフィールドを更に圧迫できる!?)
エクストラモンスターゾーンにリンクモンスターをリンク召喚することによって、
2体目、3体目のモンスターを
エクストラデッキからメインモンスターゾーンに特殊召喚することができます。
リンク召喚を経由して初めて従来のデュエルのようなモンスター展開を再現できます。
そのためデッキにリンクモンスターを採用していない場合、
基本的にその1体しかエクストラデッキから特殊召喚することができません。
《宇宙の収縮》
(フィールドは疑似的な宇宙の収縮状態)
ペンデュラムゾーンは魔法&罠ゾーンに移動し、
使用できるゾーンが減ることになりました。
ペンデュラム召喚を行うデッキの場合、
スケールの分だけ魔法と罠をセットできなくなります。
《端末世界NEXT》
(マスタールール3からすれば、常にこのカードが適用されているようなもの)
特殊召喚が制限され魔法や罠の使用枚数も制限されてしまう。
これは全てのデッキにいえることです。
ただ、この影響、デメリットには度合いの大小が存在します。
多くの制約を受けるデッキもあれば、
ほぼ今まで通りの動きができるようなデッキも。
強いデッキが大きく後退することで差が埋まり、
相対的に強くなるデッキやカードがあります。
《天帝アイテール》《冥帝エレボス》
《真帝王領域》
(0帝は元からエクストラデッキが不要)
エクストラデッキからモンスターを特殊召喚せず、
むしろそれを主戦術とできるデッキといえば『帝』です。
リンク召喚というステップを踏みながらモンスターの展開を求められるため、
裏を返せば手順が増える分デュエルのスピードが遅くなります。
古き時代の『帝』みたく、セットしたモンスターがフィールドに生き残り、
ターンを跨いでのアドバンス召喚を行う機会も増えるかもしれません。
もし《轟雷帝ザボルグ》で相手のリンクモンスターを根こそぎ破壊できれば、
更にデュエルを優位に進めることができるでしょう。
《Kozmo-ドロッセル》《Kozmo-スリップライダー》
《Kozmo-エメラルドポリス》
(Kozmoのカテゴリに融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムはいません)
特殊召喚を多用するデッキですが、
エクストラデッキを介さない『Kozmo』は魅力的です。
現在は『十二獣』とのハイブリットに落ち着いたものの、
登場初期の『炎王』を組み込んだタイプは再度日の目を見るかもしれません。
純正の『Kozmo』であれば、
例え《地盤沈下》を打たれるなどして限られたフィールドであっても、
残されたモンスターカードゾーンに入れ代わり立ち代わり戦うことができるでしょう。
海外で既に実績を残している《カイザーコロシアム》は好相性、
環境に対しても期待できそうです。
先行してモンスターを展開されるようなことが減れば
《カイザーコロシアム》の真価を発揮できる状況も増えるはずです。
《レッド・ガジェット》《地砕き》
《強制脱出装置》
(キメラテック・フォートレス・ドラゴンは対策として採用しにくいはず)
リンクモンスターが今後のデュエルの要。
エクストラモンスターゾーンに単騎での生存が強いられるのであれば
『除去ガジェ』にも光が見えます。
今なおカードパワーのインフレは止まりませんが、
目に見えたマストカウンターであるリンクモンスターを潰すことで
1対1交換は真骨頂を迎えます。
今では『壊獣』という万能除去もあり、
より堅実なデュエルを実現できるかもしれません。
《聖騎士モルドレッド》《神聖騎士王アルトリウス》
《聖剣 EX-カリバーン》
(装備カードには鬼門となる魔法&罠ゾーンの縮小…)
装備カードを多用するこのデッキに対して魔法&罠ゾーンの圧迫は致命的ですが、
それは相手にも言える状況です。
エクストラモンスターゾーンに君臨する《神聖騎士王アルトリウス》を妨害する手段は減少。
罠を介さずに単純なモンスター勝負、一騎打ちとあれば分があります。
もちろん《魔聖騎士皇ランスロット》や《H-C エクスカリバー》など
シンクロやエクシーズをしたいのは山々です。
しかし、エクストラモンスターという最上級の攻撃力が減れば、
装備カードによるパンプアップは活きる場面があるかもしれません。
余談ですが、一応通常モンスターを内包している『聖騎士』デッキ。
《聖騎士アルトリウス》が《リンク・スパイダー》となり、
新たなコンボを生み出せるかも!?
今度の遊戯王は新環境というには生ぬるい、新たな時代を迎えます。
賛否両論の此度の変化、何といってもルールへの介入です。
こうして記事を書いて抗おうとしますが、
既存の概念すら打ち砕かれることがあるかもしれません。
此処で答えは得ることはできないかもしれませんが、
少しでも糧になるような記事を書いていけたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。