早いもので、新環境になって一か月が過ぎました。
新しい遊戯王を描写するアニメも放映が始まり、
いよいよ本番といった感じです。
このタイミングで登場するCOLLECTORS PACK 2017は
新旧の架け橋となるのでしょうか。
それぞれの物語終盤、派手さと強さを秘めたパックから
気になるカードを紹介します。
《ジャイアント・レックス》
効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻2000/守1200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは直接攻撃できない。
(2):このカードが除外された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードの攻撃力は、
除外されている自分の恐竜族モンスターの数×200アップする。
(恐竜デッキに更なる追い風)
下級モンスター最高峰の攻撃力2000、特殊な召喚条件を持たないゆえ攻撃に制約か。
往年のデメリットアタッカーを連想させます。
《ディノインフィニティ》
(除外で攻撃力アップだけなら先人がいますが…)
『恐竜』デッキは《究極伝導恐獣》の特殊召喚方法をはじめ、
カードを除外することが多くあります。
攻撃力だけ見れば《ディノインフィニティ》に見劣りしますが、
ボードアドバンテージにつながる特殊召喚効果まであるのは見逃せません。
《エヴォルカイザー・ラギア》《プロキシー・ドラゴン》
(恐竜が二体並べば…)
墓地に存在する《幻創のミセラサウルス》の効果によって
デッキから『恐竜』を特殊召喚。
その効果のために除外された《ジャイアント・レックス》を特殊召喚。
墓地が肥えていることは条件となりますが、
現状あるデッキ構築でも難なく運用されるコンボ。
エクシーズはもちろん、リンクモンスターにつなぐことで、
さらに『恐竜』は戦術の幅を広げそうです。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/悪魔族/攻2100/守2000
レベル4モンスター×2
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのX素材を1つ取り除く。
取り除けない場合、このカードを破壊する。
(1):攻撃表示のこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、
フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、
フィールドの守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。
(汎用ランク4エクシーズの新たな選択肢)
新ルールでエクストラデッキからの特殊召喚を敬遠しがちですが、
それを補うような効果とその素材指定。
レベル4のモンスターを内包するデッキなら難なく採用できる汎用性の高い効果を持ちます。
《マジェスペクター・ユニコーン》
(今でこそ見なくなりましたが、マジェスペクターの耐性は一級品)
1つ目の効果は攻撃表示の場合に得る耐性。
『マジェスペクター』と同様の効果を持ちます。
猛威を奮う『真竜』デッキの《真竜剣皇マスターP》の破壊効果はもちろん、
多くの除去を掻いくぐることができます。
召喚に成功さえすれば、堅実に攻撃を通すことができるでしょう。
《竜破壊の剣士-バスター・ブレイダー》
(ドラゴン相対したバスター・ブレイダーに類似した効果)
2つ目の効果は守備表示で適用される永続効果。
守備表示を強いるため、テキストに明記はありませんが攻撃を阻害することが可能。
このカード自体に維持コストのような素材を取り除く行為はありますが、
これらの効果は強さに反して、素材の有無に関わらず適用されます。
《竜魂の幻泉》
破壊されてしまっても墓地から蘇生するなどして、
場に存在するだけで仕事をしてくれます。
エクストラデッキにこのカードを一枚忍ばせていれば、
攻勢時にはダメ押しの一手として。
劣勢時であれば時間稼ぎとして一枚二役の働きを見せそうです。
《No.71 リバリアン・シャーク》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/ドラゴン族/攻 0/守2000
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、「No.71 リバリアン・シャーク」以外の
自分の墓地の「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、
このカードのX素材1つをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「RUM」魔法カード1枚を選んでデッキの一番上に置く。
(エクシーズ特化したデッキ、救済となりえるか)
汎用ランク3エクシーズに名を連ねようとする一枚。
強力な効果の割にデメリットもなく、エクシーズの後押しすることになりそうです。
《虚空海竜リヴァイエール》
(墓地からの蘇生ではなく、除外からの帰還はありましたが…)
ナンバーズモンスターと指定はあるものの、
この手の効果にありがちな無効化するようなデメリットもなく、
むしろ素材までつけて特殊召喚します。
同じランク3で特殊召喚する効果を持つ《虚空海竜リヴァイエール》はレベルを参照します。
《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》
(ホープモンスターをはじめ、ナンバーズモンスターは強力)
一見すると、召喚対象とできるモンスターに恵まれてないような印象を受けますが。
《No.39 希望皇ホープ》から
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》など、
一線で活躍できるカードも蘇生可能です。
《ラヴァルバル・チェイン》
二つ目の効果は『RUM』魔法カードのサーチ。
このカードが墓地へ送られれば発動可能という緩い適用条件です。
専用デッキを組む必要も出てくるかもしれませんが、
《RUM-七皇の剣》を採用すれば、次のドローに夢が広がります。
《No.89 電脳獣ディアブロシス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/サイキック族/攻2800/守1200
レベル7モンスター×2
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手のEXデッキを確認し、その内の1枚を選んで裏側表示で除外する。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。
(3):相手のカードが裏側表示で除外された場合に発動できる。
裏側表示で除外されている相手のカードの数だけ、
相手のデッキの上からカードを裏側表示で除外する。
(強欲で貪欲な壺への抑止力)
裏側で場外する動作。
《強欲で貪欲な壺》で見聞きする機会が増えた行為ですが、
その対象となったカードの再利用は難しい効果です。
《真竜皇リトスアジムD》
(エクストラデッキも封じつつ…)
特殊召喚さえできれば、まず2枚のエクストラモンスターを除外。
そこから戦闘破壊できれば、更に墓地を1枚除外。
ここで3つ目の効果を適用すれば、相手のデッキトップを3枚除外できます。
《強欲で貪欲な壺》
(デメリットは10枚のデッキでしたが…)
相手に依存せず、自分から発動をした場合でも仕事をしていきますが…
真骨頂は環境、プレイングへの影響です。
ただでさえ《強欲で貪欲な壺》を使用すれば相手は2ドロー+10枚の除外で、
デッキの半分近くまで掘り下がっている状況。
そこにこのカードを出せば、自身の効果をトリガーに3つ目の効果を適用し、
デッキを奪っていくことでしょう。
カードの組み合わせは無限大。
しかし作り手が意図した組み合わせ、俗に言うデザインカードは増える一方です。
そして、その中から勝ち抜いていくのは一握りのカードたち。
新しいルールが施行され、この仕組みに動きがあるかと思いましたが…
特定のデッキへ追い風、全体を見ればここまでの流れを加速した印象です。
製作側の意図を知ることはできませんが、
多くあるカードたちを少しでも知り、
より多くの選択肢を提示…
あわよくば環境に食い込んでいくような流れを作りたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。