新マスタールールに遊戯王ヴレインズと、新たな遊戯王が定着しつつある今。
満を持したかのように第10期の2つ目のパックが登場。
そのCIRCUIT BREAKで概念を創造、そして再構築する機会も。
気になるカードをピックアップさせていただきます!
《星遺物-『星鎧』》
効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターが反転召喚に成功した時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「星遺物」カード1枚を手札に加える。
(3):通常召喚したこのカードが存在する場合、
EXデッキから特殊召喚された相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとこのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(クローラーや星杯という、デザインデッキの枠を越えそうな一枚)
最上級モンスターでありながら攻守のステータスには特筆のないカード。
召喚や特殊召喚に制限がないことからも、この1枚が戦況を打開していくわけではなく、ほかのカードと連携しギミックに組み込むような活躍を連想します。
《クローラー・アクソン》
(同じパックに収録されているリバースを起点としたカードとのシナジーが筆頭と思えますが…)
1つ目の効果は、モンスターが反転召喚した場合に手札から特殊召喚できます。
反転召喚は基本的に召喚権を行使したセットから行うので、
実質レベル5や6のモンスターとも見ることができそうです。
反転召喚という行為さえあれば特殊召喚できるので、
その文字通りで相手が相手のコントロールするモンスターを反転召喚した場合でも
特殊召喚することができます。
そのため、セットされたカードを全て反転召喚して攻勢にでる場面で、
このカードの存在が既存のプレイングに影響を及ぼすかもしれません。
《魂喰いオヴィラプター》
(下級モンスターでデッキを回転させていくのは常套手段ですが)
上級モンスターでありながら、サーチを持つ2つ目の効果。
召喚するのに苦労するカードならこの効果を発揮する場面は乏しそうですが、
ここで1つ目の効果の召喚方法が光ります。
そこで手札に加えるカードは『星遺物』という専用サーチ先となりますが、
同名カードのサーチも可能です。
《星遺物-『星鎧』》を3枚デッキに採用することで、
一つのギミックを完結することができます。
《バックリンカー》《強制脱出装置》
(EXモンスターへのメタとして)
3つ目の効果はバウンス。
表側表示でEXモンスターという縛りはありますが、相手ターンにも使用可能です。
自分のフィールドに何も存在しない状態であっても、
相手が反転召喚から動こうものなら《星遺物-『星鎧』》が手札より降臨。
攻守2500いう壁となり《妖精伝姫-カグヤ》同様の効果は
EXモンスターに対する抑止力となるでしょう。
相手と自分、双方バウンスのため再利用可能。
相手は以降警戒してセットを避けそうですが、
それはそれでこのカードの抑止力という効果として期待できそうです。
《比翼レンリン》
ユニオン・効果モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1500/守 0
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
- 自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードを破壊する。
- 装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターの元々の攻撃力は1000になり、
1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(ユニオンというカテゴリの枠を越えそうな一枚)
初期の『ユニオン』デッキはユニオンという装備を介するギミックによってできたデッキでした。
時が経つに連れ、モンスターを装備するという行為がユニオンと位置づけられ、
特定のデッキで見かける機会も増えました。
今回の登場したユニオンモンスターは『ユニオン』デッキではなく
『ABC』や『マシンナーズ』など専用デッキでもない、汎用性あるユニオンとなります。
《六武衆の御霊代》
(ユニオンを搭載できたデッキの強みは、全てのデッキも可能に)
ユニオンの最たる効果、長所として、身代わりとなる効果があります。
これまでのユニオンは特定のデッキを使うことで、特定のカードを守るデザインでした。
上級ということをデメリットとしてデザインされたユニオンモンスターもありましたが、
下級モンスターである《比翼レンリン》は難なくフィールドに召喚することができ、
盾となってくれることでしょう。
《閃光の双剣-トライス》
(単純に攻撃力2倍、2回攻撃とはならない中に可能性がある!?)
《比翼レンリン》固有効果は2回攻撃。
ただ攻撃力が1000に固定されてしまうため、元々の攻撃力を下回っている場合もあり、
運用には工夫が必要です。
《エンコード・トーカー》の攻撃力アップ効果を、装備したモンスターで完結し2回攻撃で撃破。
《衛生兵マッスラー》と合わせて、1撃目は自身のライフを回復。
戦闘破壊を《比翼レンリン》を身代わりして防ぎ、
2回目は元の攻撃力で相手を撃破というのも面白いかもしれません。
《旋風機ストリボーグ》
効果モンスター
星5/風属性/機械族/攻2200/守2200
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合に
リリースしたモンスターは墓地へ送らず持ち主の手札に戻す。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
このカードと同じ縦列の相手フィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す。
(効果は2つあります…!?)
新マスタールールやリンクモンスターの登場に伴い、
再認識され始めたフィールドへのカードの置き方。
古くは《爆導索》の存在がプレイングに影響。
逆もまた然りで、プレイング次第で回避可能なデザインはどこまで食い込めるでしょうか。
《幽鬼うさぎ》
(貴重な手札誘発をサーチ)
手札に戻すという召喚に伴う効果は、
1度召喚したモンスターの配置を変えるための救済なのでしょうか。
本来であれば再召喚を考えますが、手札に持っていて効果を発揮するモンスターを戻せば、
即座に効力を発揮できます。
例として《緊急テレポート》で《幽鬼うさぎ》を特殊召喚、
リリースして《旋風機ストリボーグ》を召喚などおすすめです。
《同族感染ウイルス》
(1枚コストに複数除去といえば…)
このカードが存在する縦列の相手カードを全てバウンスする本来のモンスター効果。
モンスターゾーンが選べて召喚できるのであれば、
最低でも1枚、相手のカードに触ることができます。
このカードをアドバンスド召喚した場合は、1枚の手札があることになります。
1対1交換として堅実な質を取るか、カードの多い列に置き複数除去で量を取るのか。
ただ破壊や除外ではなくカードを戻すバウンスであるため過信は禁物。
EXモンスターゾーンの前に召喚しておき牽制にする、
大量バウンスでフィニッシュにもっていくなど、使いどころを見極めましょう。
《導爆線》
通常罠
(1):このカードと同じ縦列のカード1枚を対象として、
セットされたこのカードを発動できる。
そのカードを破壊する。
《直通断線》
カウンター罠
(1):このカードと同じ縦列でモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
セットされたこのカードを発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(見極めれば万能除去、万能カウンター)
カードの配置によって効果を発揮、その効果が及ぶ範囲は万能な罠カードたちです。
《サンダー・ブレイク》
(1枚コストに何でも破壊!)
《導爆線》は何でも破壊する除去の一枚。
《爆導索》のように縦列に存在する全てのカードを破壊することはできませんが、
その分、発動条件が軽く1対1交換が狙いやすいです。
フリーチェーンということもあり、
後出しもとい後伏せすれば次ターンに任意のカードを破壊することも可能とします。
《神の宣告》
(万能カウンターといえばやはりこの一枚)
カウンター罠においても《直通断線》という配置場所が発動条件ともいえるカードが登場。
召喚こそ無効にできませんが、それ以外の発動を無効にすることができます。
カウンター罠という性質上、また効果を無効にするテキストではないので、
確実な先出し先伏せが要求されます。
ただコストもなく、手札から発動した魔法カードであっても、
向こうにできるため相手へのプレッシャーは相当なものと思います。
《神の忠告》
(自分の伏せ方によって、自ら首をしめないように…)
どちらも発動するためにも、発動するまでの状況にも、プレイングが要求されます。
デュエルはもちろん、心理戦でも優位に立ちたいものです。
リンク召喚、リンクマーカーの存在により、
プレイングに置き方という概念が強くなってきました。
ただでさえカードの種類が増えて考えることが多くなった中で、
カードをフィールドに置くことさえも一喜一憂してしまいます。
最適解、などと世間で聞きますが、
こと現在の遊戯王においてそれがあるのかどうか、自問自答の日々。
1つ言えるのは、知っているのと、知らないのでは、
それだけで情報量のアドバンテージが生まれます。
此処で取り上げたカードは数枚ですが、何か迷ったとき、
その選択肢の1つとなれれば幸いです。
とりあえず…カードはバラして置きましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。